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2006年 12月 13日
PS2版「夜明け前より瑠璃色な」、フィーナルートが終わりました。
基本的にストーリーはPC版と全く同じでした。 そして、PC版はちょうど1年前にやってますので、今回が2回目。 なのに、何でこんなに泣けますか。 このゲームは泣きゲーではないと思っていたんですがね。 PC版をやったとき、こんなに泣いたかなあ。 相変わらず見てるこちらが赤面するぐらいの純愛ストーリー。 どのキャラも恥ずかしいぐらい実直で真っ直ぐな人達ばかり。 そこが、このゲームの良いところなんですよね。 んなこたあ、1年前の日記を見れば書いてあるんだけどね。(笑) でも2回目をやっても同じぐらい感動出来るというのは、 素晴らしいストーリーである証拠だし、私がこの作品が大好きな理由。 フィーナルートはやはりカレンの存在が大きいね。 「一度言ったことは、そう簡単には変更しません」 「実は、出鱈目とも思える君主の我侭を実現するのが、私の密かな楽しみなのです」 「私はフィーナ姫に勝たないといけないとは一言も言っていませんよ」 名台詞の数々、軍人としての厳しい面を持ちながら優しい面も持つ。 何でこんな素晴らしいキャラが脇役なんだよ! カレンルートをよこせ! カレンルートを! o(`へ´)o 今回ゲームをやり直して思ったのが、アニメの存在。 このアニメの存在は明らかにこの作品の質を下げていると思うのです。 アニメの最初の頃があまりにひどい出来だったので、 フィーナと付き合い始めるシーンなどはまあまあだと思ったのですが、 ゲームをやり直してみて、付き合い始めるキッカケ、 身分の違う禁断の恋に踏み込むまでの葛藤、すれ違い、 本来はここまでしっかり描かれていたんだな、と驚きました。 ゲームをやった後だと、アニメは本当にあっさり済ませていて、 全然有りじゃない、本来のストーリーの重みが全然ない。 アニメを見てて「そういうもんだ」と思い込んでいたのが恥ずかしい。 ましてや、ゲームをやってなくてアニメしか見ない人にとっては、 この作品への評価は明らかに低いものになっているでしょう。 オーガストのスタッフはちゃんと怒ってもいいんじゃないかとすら思う。 元々このメーカーはクオリティに関して相当こだわりがあるメーカーで、 過去の作品に関してはコンシューマ化を外注に任せていたのに、 「本当に自分たちが納得出来るまで作り込みたい」というスタッフの想いで、 株式会社まで立ち上げて自社開発に踏み切った訳ですよね。 つまり、社運を賭けている訳ですよ。 そこまでのこだわりを持つスタッフが、あのアニメの出来に納得出来るとは 到底思わないし、怒りを持っていてもおかしくないと思うんですよ。 いくらPCゲームで実績のあるメーカーとは言え、会社の規模は小さい訳で、 一度アニメ化の許可を出した時点で、勝手に動き始めてしまう訳で、 アニメのクオリティをコントロールすることは不可能でしょうしね。 でも会社の運営という観点から見ると、メディアミックス化は大きな収益に なるでしょうし、話が出ただけでも有り難いという気持ちもあるでしょう。 何か、ゲームスタッフの苦悩が伝わってくるようで可哀想になってくる。 PC版とPS2版、基本的なストーリーは同じでしたが、 本当に細かいところまで相当手が加えられていて、いわば完全版。 やったことがない人はぜひプレイしてみることをオススメします。 特にアニメだけ見た人には「とにかくゲームをやってくれ」と言いたい。 それにしても、終わりが分かってるだけあって最後までやろうと思い、 普段以上に夜更かししてしまって明らかな睡眠不足に陥って、 朝起きたら体調崩してるとか、どんだけ社会人失格なのかと小一時間。orz 以下ナタバレ。(c)斉藤K 一番気になっていたのは、PC版の18禁シーンの扱い。 PC版ではカレンに関係を認められた後、フィーナが達哉の部屋にやってきて、 初夜を迎え、達哉の部屋から夜明け前の瑠璃色を見るのですが、 PS2版では達哉の部屋でキスをした後、フィーナが深夜の散歩をしようと言い出し、 物見の丘公園のモニュメントの前で夜明け前の瑠璃色を見るようになってました。 初めてフィーナを見掛けた場所、フィーナと付き合うキッカケになった場所、 そして新たなスタート地点、という想いを込めて物見の丘公園に行く。 いや、もう見事としか言いようがありません。参りました。 ちなみに写真は、カレンのテストを受けた直後のシーンです。 PC版ってこういう構図ってありましたっけ?
by tamulin
| 2006-12-13 23:19
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