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2006年 10月 24日
F1最終戦ブラジルGP決勝を見ました。
もうね、何と言うか、これほど相応しい終わり方はないのでは。 ホントに見所満載の最終戦になりましたね。 あまりに見所満載だったので順序付けて書いていきます。 その1:フェリペ・マッサの完全優勝 予選でポールポジションを取って、そのまま決勝でもずっと1位。 2位に大幅なリードで、圧倒的な完全勝利。 余りに圧倒的すぎてバトルする必要もなく、映像が殆ど来ないとか、 数年前のミハエル・シューマッハを見てるようなレースでした。 マッサがフェラーリに移籍するとき、「本当に大丈夫なのか!?」 という声が圧倒的だっただけに、鈴鹿、ブラジルと2連勝というのは、 そのプレッシャーを見事にはねのけて飛躍したしたということでしょう。 個人的にはミハエルの引退の決意には、マッサの成長もあったのかと。 自分の後釜として、こいつならもう大丈夫、という確信が出来た。 そういう安心感が、引退の決意の理由の一つにありそうな気がします。 来年のフェラーリは、フェリペ・マッサとキミ・ライコネンのコンビ。 新しいフェラーリチームの幕開けですね。 その2:フェルナンド・アロンソの総合優勝 8位以内に入れば総合優勝決定だったので、「無理はしない」と言って、 無理をしなくても2位に入る辺り、さすがとしか言えませんね。 ポイント的にはミハエル・シューマッハと競い合ったように見えるけど、 後半戦、いろんな不運に見舞われただけで、全体を通してみると、 ドライビングのミスというのは全くなく、総合優勝は至極当然。 そもそも、ミハエルが追い付いたこと自体、奇跡的としか言えません。 これでアロンソは2年連続2度目の総合優勝。 来年はマクラーレン・メルセデスに移籍、この勢いは続くのか。 そして、アロンソ黄金時代はやってくるのだろうか。 その3:ミハエルの最後の勇姿 予選ではマシントラブルでQ3を走れず、10位からのスタート。 決勝で素晴らしいスタートを切ったにも関わらず、 タイヤバーストで、一時は最下位まで落ちてしまう。 でもそこからが奇跡的だった。 ものすごい勢いで次から次へと追い抜いていく赤いマシン。 もうね、もうね、シビれまくりましたよ、鳥肌が立ちましたよ! これが引退していく人の走りですか、有り得ないですよ。 フィジケラを抜いたとき、会場の大歓声がこちらにも聞こえました。 そしてライコネンを追い抜く時のサイド・バイ・サイド、本当に凄かった。 これはお互いがお互いを信頼していないと出来ない追い抜きですよ。 終わってみれば4位入賞、第1セクター、第2セクター、第3セクター、 そしてファステストラップに至るまで、全ての最速はミハエルが記録。 最後の最後に思い切り魅せてくれました! (^^) これでミハエルの走りはもう見られません。 F1の一つの時代が終わったと言えるでしょうね。 ミハエル・シューマッハ、本当にお疲れ様でした。 その4:スーパーアグリF1チームの大健闘 今年のF1開幕時、グリッドに車を並べられたこと自体、奇跡と言われた。 明らかに性能の差がある何年も前の車を取り敢えず持ってきて出走、 走るのだけでも精一杯でとてもじゃないが戦うどころではなかった。 それから18戦経った最終戦、22台中、佐藤琢磨10位、山本左近16位。 これがどれほどまでに奇跡的な記録なのか、言うまでもない。 最終戦でベストの記録を出したというのは、来年に繋がる素晴らしい結果。 正直、見てる側はここまで成長するとは予想もしていなかった。 しかしそれは、裏を返せば、来年のハードルが更に高くなったということ。 ちゃんと戦えるのは当たり前、それ以上の結果が求められる。 厳しいとは思うが、ぜひ来年も頑張って、今年以上の結果を残して欲しい。 応援するだけの価値があるチームになったと思うから。
by tamulin
| 2006-10-24 23:57
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