今日は夕方から、劇場版 “文学少女” を観てきました。
感想を一言で言えば、
また素晴らしい名作に出会った。
正直、原作を読んだことがある訳でもなく、情報も全然仕入れてなく、
ただ単に、広島でも上映が始まったので観てみよう、ぐらいの感覚でした。
でも実際に観て、涙が止まらなくなった。
先月観た「半分の月がのぼる空」とはまた違う方向性の涙でしたね。
何て言うか、全体的に漂う「切なさ」と言うか、独特の雰囲気が凄く好き。
この作品、【株式会社エンターブレイン 創立十周年記念作品】と銘打ってますが、
その割には非常に地味な作品で、観る人を選ぶ作品に思えます。
でも好きな人はたまらなく好きでしょう。
原作を読んでいないので、原作と比べてどうこうは言えないのですが、
非常にテンポが速くて、説明不足で分かりづらい部分もあったので、
劇場版の最大の問題点である時間的制限に関しては、原作厨にはつらいかもね。
キャラの繋がりが分かりづらいけど、登場人物があまり多くないので、
所見でも雰囲気は伝わるんじゃないかと思います。
ただ、原作を読んでみたくなることは間違いないです。(^^;
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がモチーフになってるんですが、
先月観た「半分の月がのぼる空」も同じく「銀河鉄道の夜」がモチーフなんですよね。
そういう意味で、半月と比べると、考察の甘さが目立ちましたね。
あと感じたのは、絵が凄く独特だなあ、ということ。
決してきれいな絵ではないのですが、凄く味のある雰囲気を出してます。
遠子の三つ編みが物理的法則を無視してるだろ、というツッコミはナシですか?www
声優陣に関して言えば、「豪華」としか言えないラインナップですね。
でも、遠子は絵のイメージからすると声が可愛すぎる気がしたのと、
美羽はキャラの性格からすると重みが足りない気がしました。
ななせは中の人補正がなくても、かなり良かったと思いました。(^^)
<キャスト>
天野遠子:花澤香菜
井上心葉:入野自由
琴吹ななせ:水樹奈々
櫻井流人:宮野真守
芥川一詩:小野大輔
姫倉麻貴:伊藤静
竹田千愛:豊崎愛生
森ちゃん:下田麻美
朝倉美羽:平野綾
そして最後のシーンから流れ始める主題歌、これは卑怯。
ボロボロ泣いてるところに、eufoniusの曲なんだもの、破壊力ありすぎ。
riyaさんの歌声はとても澄んでいて、心に染み入ります。
惜しい点も多々あるので評価としては4点とさせて頂きますが、
本当に名作だと思うし、何より、私がパンフレットを買ってる時点で察して欲しい。(笑)
上映期間が短いので、興味のある人は早めに見に行くことをオススメします。
映画館:広島サロンシネマ1
日時:5/23(日) 17:00~
料金:1,800円
同伴者:666さん、葛葉さん
自己評価:★★★★☆(5点中4点)